PC-9821Ap2 ネタ

PC-9821Ap2/C9T、それは 98最強のエロゲーマシン (^ ^;;)

2000/ 3/19 改訂


<< PC-9821Ap2とは >>

 新 PC-9800シリーズとしてさっそうと登場した A MATEの Ap, As, Ae。その後継機として PC-9821Ap2は As2と共に、1993年 11月に、「プロフェッショナル クオリティ。」 というキャッチコピーで登場しました。標準価格に注目!(^_^;;) なお、これら 486系の機種は現在、中古在庫がかなりダブついているので 1万円を大きく割り込む値段で購入できます。

 PC-9821Ap2のラインナップ

商品名 FDD HDD CD-ROM グラフィックチップ 標準価格 (税別)
PC-9821Ap2/C9T 3.5インチ IDE 510MB SCSI 倍速 MATROX MGA-II 800,000円
PC-9821Ap2/C9W 3.5インチ IDE 510MB SCSI 倍速 S3 86C928 700,000円
PC-9821Ap2/U8W 3.5インチ IDE 340MB オプション S3 86C928 580,000円
PC-9821Ap2/U2 3.5インチ x2 オプション オプション オプション 448,000円
PC-9821Ap2/M2 5インチ x2 オプション オプション オプション 462,000円

★ 搭載 CPUとセカンドキャッシュ ★

 Ap2の搭載している CPUは intel 486DX2 (66MHz) です。キャッシュメモリ 8kB内蔵で、コプロセッサも CPUに内蔵 (今時当たり前ですが) されています。さらに、セカンドキャッシュ 128kBを標準装備し、最大 256kBまで増設できます。CPUソケットは Socket 3で、DX4 ODPと Pentium ODP5V83Sに対応しています。また、この機種は、製造時期によりバグがあり正式に対応する CPUアクセラレータが非常に少ないです。

★ メモリ ★

 メモリはノーマルで 5.6MB内蔵し、メモリ増設には専用のメモリ増設 (親亀) ボードが必要になります。メモリ増設ボードに 16MBのパリ有り FP SIMMを 4枚増設することにより最大 73.6MBまで増設できます。ちなみに、パリとは、パリティチェックの略で、データの読み出しや書き込みにチェックの為のデータを追加してエラーを検出するものです。通常めったに有りませんが、エラーを検出するとデータを破壊する前にシステムを停止させます。 なお、C9Tはすでにメモリ増設ボードを実装し、ノーマルで 7.6MB搭載、最大で 71.6MBまで増設できます。

★ ドライブ類 ★

 HDD搭載モデルの U8W, C9W, C9Tは 3.5インチ 3モードタイプの FDDが 1台 (PC-9821A2-E01で 2台に増設可、増設したら必ずフロントマスクを外しジャンパを右から左に移します。) HDDは、510または 340MBの IDEタイプ (一台の最大容量 544MBまでのものが内蔵可、一台で 544MBを越えるものではそのままでは使用できません) で Windows 3.1と MS-DOS 6.2がプリインストールされています。 なお、バックアップディスク等は別売りになっているので、初回起動時に必ずバックアップを取ります。

 CD-ROM搭載モデルの C9W, C9Tには、SCSI規格で倍速のものをファイルスロットに搭載し、SCSIボードの PC-9821A-E10を SCSI専用スロットに搭載しています。

 また、FDDモデルの U2には、 3.5インチ 3モードタイプが 2台、M2には、 5インチ 2HDタイプが 2台搭載されています。なお、全モデルで 1MBタイプ増設 FDDインターフェースは有りません。違うタイプの FDD (例えば U2に 5インチ FDD等) を増設する場合には、拡張 FDDボード (PC-9821A2-E02) を増設し外付けの FDDユニットを接続するか、ファイルスロット用の FDDユニット PC-9801F-02 (3.5インチ 2モードタイプ 1ドライブ)、PC-FD321F (3.5インチ 3モードタイプ 1ドライブ)、 PC-FD511Fまたは、PC-9801F-01 (5インチ 2HDタイプ 1ドライブ) で増設します。ファイルスロット用 FDDユニットを増設する場合は、インターフェースボードは要りません。

★ グラフィック機能 ★

 グラフィック機能は、標準で、従来の 640 x 400ドット (4096色中 16色) に加え、A MATEシリーズで新たに追加された、640 x 480ドット (1677万色 256色) です。また、モニター出力を 24kHzと 31kHzから選択できます。選択の方法は、電源投入後もしくは、リセットキーを押してから 「GRAPH」 キーと 「1」 (24kHz) または 「2」 (31kHz, デフォルト) を押します。

 HDDや CD-ROM搭載モデルでは、標準でウインドウアクセラレータを内蔵または搭載し、C9Tでは、PC-9821A-E11を 32bitローカルバススロットに搭載しています。このボードは当時最高速の MATROX製 MGA-II(DirectDraw非対応) と VRAMを 2MB搭載し、最大 1,280 x 1,024ドットで 1677万色中 256色の表示が可能です。

 一方、C9W, U8Wは PC-9821A-E09相当をオンボードローカルバス接続で搭載しています。チップはS3製 Vision928 (86C928, DirectDraw対応) で、VRAMは 2MB搭載し、最大 1120 x 750ドットで 1677万色中 256色の表示が可能です。

 さらに、別売りのハイレゾボード PC-9821A-E02を増設することにより PC-98RL, XL, XA互換のハイレゾモードで最大 1120 x 750ドットで 4096色中 16色の画面を DOS, Windows 3.1 (Windows 95は非対応) で利用できます。しかも、DOS画面のフォントがかっこいい明朝体に変わります。このモードを有効にする場合、ソフトウェアディップスイッチ画面でハイレゾモードを選択します。なお、このモードでは、メモリマップが変わるためソフトウェアやハードウェアで正常動作しないものがあります (詳しくは、それぞれの説明書を参考のこと)。また、このボードを増設することによりハイレゾ、ノーマル関係なく本体標準のプリンタポートは使用不可になり PC-9821A-E02上のプリンタポートを使います。

★ サウンド機能 ★

 サウンド機能は、 PC-9801-86相当の FM音源機能 (FM 6音、リズム 6音、SSG 3音) と PCM録音再生機能を標準で搭載しています。ただし、使用 OSが Windows95の場合、PCM再生時にCPUに負荷が掛かり、システムの動作が若干遅くなったり音飛びするので、気になる場合は、WaveStar等のサードパーティー製 86互換ボードや、PC-9801-118を増設すると良いでしょう。なお、この場合あらかじめソフトウェアディップスイッチでサウンド機能を切り離しておく必要があります。

★ インターフェース ★

位置 種類 形状
本体前部 ヘッドフォン出力 ステレオミニジャック
マイク入力 ステレオミニジャック
本体後部 キーボード ミニ Din 8pin
バスマウス ミニ Din 9pin
アナログディスプレイ出力 D-Sub 15pin、24と 31KHz対応で切り替え可
LINE出力と入力 ステレオミニジャック
RS-232Cシリアル D-Sub 25pin, 最高19,200bps対応
プリンタ用双方向パラレルインターフェース アンフェノールハーフ 36pin

この中で特に、旧型機とは、プリンタのコネクタ、MATE X系とでは、アナログディスプレイのコネクタの形状が違うので注意が必要です。

 CD-ROM内蔵モデルではこのほかに SCSIインターフェース(アンフェノールハーフ 50pin)があります。

★ 拡張スロット ★

 拡張スロットは、C-Busが 4スロットでうち下の 2スロットが 32bitローカルバスと兼用になっています。32bitローカルバスとは、16bitの C-Busに比べバス幅が倍の 32bitになっているのでより高速に多くのデータのやり取りができるというものです。これに対応するボードは、グラフィックアクセラレータやビデオキャプチャ、ハイレゾボード等があります。ただし、PC-H98シリーズ用の NESAバス用ボードとは互換性がまったくないのでご注意ください。ここに挿すと本体や拡張ボードが壊れます。

 さらに SCSI専用スロット (CD-ROM搭載モデルでは PC-9821A-E10が標準で実装) を搭載しています。この中で特に、旧型機とは、プリンタのコネクタ、MATE X系とでは、アナログディスプレイのコネクタの形状が違うので注意が必要です。

★ Dip SWの設定 ★

 この機種では、ハードウェアディップスイッチは無く、内蔵 HDDの切り離し等の設定はソフトウェアディップスイッチで設定します(電源投入後もしくは、リセットキーを押してから「HELP」 キーを押します)。
 また、ジャンパスイッチがフロントマスクを外すと本体前面に有ります。左側が、2FDD内蔵モデル用、右側が、1FDD内蔵モデル用 (HDDモデル、CD-ROMモデル)の設定です。

★ その他の特徴 ★

 他にこのパソコンの特徴として、筐体が大変凝った作りになっていて簡単にフロントマスクが外せ、ハードディスクの増設、交換が簡単にできます。また、PC-9801FA, FS, FXから受け継いだファイルベイの前身であるファイルスロット が本体前部に 1スロット付いており、CD-ROMやハードディスク、MO (光磁気ディスク) 、テープストリーマ、3.5または 5インチ FDD等が差し込むだけで簡単に内蔵できたり交換できたりします (CD-ROM搭載モデルではここにCD-ROMを標準で実装) 。実際自分は、CD-ROMと 5インチ FDDを必要に応じて入れ替えて使っています。ちなみに、ドライバーが無くてもコインでネジが回せ、ルーフカバーが外せるという心憎い工夫もなされています。(^-^)

 また、もう一つの特徴として、Ap2には、製造時期により数々の問題があります。(T_T)


<< CPUアクセラレータ の搭載 >>

 さて、だいたい Ap2のことが分かったところで CPUの換装です。この CPUが載っているソケットは Socket3と呼ばれ、オーバードライブプロセッサ (ODP) に正式に対応しています。使うものは、CPUアクセラレータ、または、ODPを使います。ただし、購入する場合は、Ap2に正式に対応しているものを選びましょう。特に、486機用アクセラレータで、メルコの HAS-33QP (Am486DX5 133MHz搭載) では、Ap2標準装備のセカンドキャッシュの影響で対応機種から外されています。

 なお、対応機種から外れている CPUアクセラレータを使うと保証外になるのでご注意下さい。詳しくは注意事項をお読みください。

 ここで、自分が実際に使用したものは、intel製の DX4 ODPと PODP5V83Sと言う ODPと、IO DATA製 PK-A586/98です (仕様は以下の表参照)。これらの製品は全て生産終了です。PK-A586/98も長いことカタログに載っていましたが、1999年 7月についに消えました。というより、A-MATE自体、カタログのメモリ対応一覧表から消えました。(T_T)

代表例

商品名 メーカー 種類 クロック倍率 動作クロック 搭載 CPU 内部キャッシュ コプロセッサ 現状
DX4ODP (R) intel ODP 3倍 100MHz intel DX4 16kB CPU内蔵 生産終了
PODP5V83 S intel ODP 2.5倍 83MHz intel Pentium (P24T) 32kB CPU内蔵 生産終了
PK-A586/98 IO DATA CPUアクセラレータ 4倍 133MHz AMD Am5x86P75 16kB CPU内蔵 生産終了

 まず、DX4 ODPは、i486DX2と iDX4では、動作電圧が、前者が 5V、後者が 3.3Vと違うので、そのまま載せかえると壊れてしまいます。そこで、iDX4に電圧変換機構を組み込んだもので、それ以外は、元の iDX4と変わったところはありません。

 一方、PODP5V83は、Pentiumを搭載していますが、搭載されている Pentium (P24T) は元の Pentium (P5, P54C) とは随分違うものです。どこが違うかと言うとまず、動作電圧が、i486DX2が 5V、Pentiumが 3.3Vと違うので、電圧変換機構が組み込まれています。次に、486系とは、32bitと 64bitでバス幅が違うので、そのまま載せ換えることは不可能です。そこで、バス変換機構が内蔵されています。また、バス変換機構を組み込むとどうしてもそこでウエイトが入ってきてしまいます。そこで、内蔵キャッシュメモリ容量を倍の 32kB搭載し、ロスをある程度抑えるようにしています。さらに、ライトバック動作によりこの機能に対応する本体では、更なる高速化ができます。486系の本体では、ライトバック動作をさせた、PODP5V83が最速でしょう。

 なお、Ap2に PODPを載せる場合、不具合が発生する可能性があるので注意が必要です。これは後で説明します。また、Ap2はライトバック非対応なので、PODPの全ての能力を引き出すことができません。この場合、整数演算と浮動小数点演算の速さが、2割ほど落ちてしまいます。強制的にライトバック動作をさせることも改造により可能ですが、FDDや HDDのデータが壊れるなど DMA転送がらみで問題が発生するので、やめたほうが良いでしょう。

 ちなみに、ODP, OverDriveProcessor は intel社の登録商標です。注意しましょう。(^ ^;;)

 Ap2のようなライトバック非対応機の場合、IO DATA製の PK-A586/98という CPUアクセラレータが最強となります。これは、AMD製 Am5x86P75 (対 Pentium比で 75MHz相当の意味、実際の動作クロックは 133MHzです。) を搭載し DX4 ODPや PODP5V83より高速な上、キャッシュコントローラをハードウェア上で制御しているので、DOSや Windows 95以外の OSでも高速で動作させることができます。また、セカンドキャッシュとの併用を許可しています。ただ、1999年 9月現在、すでに生産終了で店頭在庫のみとなっていて入手は困難ですが、できればこちらをお勧めします。中古では、8,500円前後といったところです。

 さて、ODP, CPUアクセラレータ共に取り付けは非常に簡単です。ルーフカバーを開け、CPUボードとメモリボードの上にある金属製の蓋を外し、向かって手前側に付いている CPUボード取り出し、標準の i486DX2を外してから、向きに注意して、ソケットに ODP, CPUアクセラレータ本体を取り付けレバーを下ろして固定します。

 取り付けた後、CPUボード、ルーフカバー等を元通り取り付け、電源を入れて 「ピポッ」 と鳴れば、成功です。今までが嘘のようにとはいきませんが高速に動作します。なお、キャッシュコントロールユーティリティーは、ODPでは、PODPであっても制御の仕方が intel製の 486系 CPUと同じなのでインストールする必要はありません。また、PK-A586/98でもアクセラレータ上で制御しているのでインストールする必要はありません。

 最後に、これらの ODPや CPUアクセラレータを使い、 DOS Ver 6.2上と Windows95上でベンチマークを取ってみましたので、参考にしてください。使用ソフトは、IO DATAの 「INSPECT Ver 1.03」 と 「HDBENCH Ver 2.420」です。

 

CPU

動作倍率 動作周波数 Dhrystone(点) Whetstone(点) 総合(点)

i486DX2

i486DX2

2倍

66MHz

21276

18775

24940

DX4ODP

iDX4

2倍

100MHz

31578

27925

37080

PODP5V83S

P24T

1.5倍

83MHz

36585

41322

44760

PK-A586/98

Am5x86P75

3倍

133MHz

43478

37735

50940

参考までに、「INSPECT Ver 1.03」 のデータベースでは、ノーマルの PC-9821Af (Pentium 60MHz) が総合で 40000点です。 Windows 95上では、次のようになりました。

★ ★ ★ HDBENCH Ver 2.420 ★ ★ ★
使用機種 PC-9821Ap2/C9T
Processor
解像度 640x480 256色(8Bit)
Display [X]スタンダード ディスプレイ アダプタ (9821 シリーズ)
Display ウィンドウ アクセラレータ ボード A2 (Matrox)
Memory 47,540Kbyte
OS Windows 95 4.0 (Build: 950)
Date 1999/ 7/23 17:56

SCSI = MIDORI ELEC. SCSI-2 I/F MDC-926Rs(PnP-OFF)
HDC = スタンダード IDE ハード ディスク コントローラ

A = GENERIC IDE DISK TYPE00
B = GENERIC NEC FLOPPY DISK
C = GENERIC NEC FLOPPY DISK
D = NEC CD-ROM DRIVE 4 M Rev 1.0

  ALL 浮 整 矩 円 Text Scroll DD Read Write Cache Drive 備考
i486DX2

1466

1787

2794

1362

287

998

22

0

1469

1487

2989

A:10MB

GA: Standard display
HDC: Standard IDE
DX4ODP

2064

2648

4947

1626

436

1165

22

0

1495

1525

4716

A:10MB

GA: Standard display
HDC:Standard IDE
PODP5V83S

4172

4149

4858

9719

2855

6555

215

1

2644

2387

3540

A:10MB

GA: PC-9821A-E11
HDC: IDE-98
PK-A586/98

4898

3784

5542

10857

3456

10396

215

2

2819

2121

3658

A:10MB

GA: PC-9821A-E11
HDC: IDE-98

 測定当時、メモリは、純正品で 47.6MBに増設していました。現在の機器の構成については、電算機管理室の項を参照してください。感想としては、動作自体は両者とも intel純正 ODPということもあり、非常に安定していますが、66MHzから 83MHzまたは、100MHzなので Windows 95上ではあまり変化は感じられませんでした。また、DX4 ODPと PODPでは、ライトバック非対応ということもあり、後者の浮動小数点演算が若干速いと言うだけで、差はほとんど感じられませんでした。一方、CPUアクセラレータの PK-A586/98では、Ap2でもライトバック動作が可能なので、動作が機敏になったように感じました。ただ、冷却が、小さいヒートシンクのみなので、その点が少し気になります。あと、ハイパーメモリ CPU搭載の FAに整数演算と、浮動小数点演算で勝てなかったのはある意味ショックでした。 (^ ^;;)


<< メモリの増設 >>

 さて、CPUアクセラレータを使って高速化したら、さっそく、メモリを増設しましょう。メモリの増設の仕方は、Ap2専用メモリボード (親亀ボード) を使いボード上の 4カ所の空き SIMMスロットにパリ有りの FP (ファーストページ) SIMMで増設します。

 まず、メモリ専用ボードでは、NEC純正の PC-9821A2-B01やメルコ製の EACシリーズ、IO DATA製の AP34シリーズがあります。NEC純正ボードや EACシリーズは、 直接ボード上に 4MB載っており、パリ有りの FP SIMM 4枚で容量を 73.6MBまで増やすことができます。また、これらは、SIMMを斜めに取り付けるため、背の高い 32MBのものが増設できます。ただし、4つのスロットのうち一カ所は最大 16MBまでしか認識しないので、32MB x 3 + 16MB増設し、ボード上の 4MBと標準の 5.6MBと合わせて最大 121.6MBまで増やすことができます。一方、IO DATA製の AP34シリーズでは、直接ボード上に 16MB載っており、パリ有りの FP SIMM 4枚で容量を 81.6MBまで増やすことができます。こちらは、SIMMを垂直に装着するので、背の高い 32MBの SIMMが装着できません。

代表的な専用メモリボード

メーカー 製品名 容量 標準価格(税別) 現状
NEC PC-9821A2-B01 4MB 36,000円 発売中
メルコ EAC 4MB 19,800円 生産終了
IO DATA AP34 16MB 35,000円 生産終了

 なお、C9Tには標準で NEC純正ボードが実装済みなのであらためて用意する必要はありません。こちらも直接ボード上に 4MB載っており、パリ有りの FP SIMM 4枚で容量を 71.6MBまで増やすことができます。これも SIMMを斜めに取り付けるため、背の高い 32MBのものが増設できが、4つのスロットのうち一カ所は最大 16MBまでしか認識しないので、32MB x 3 + 16MB増設し、ボード上の 4MBと標準の 3.6MBと合わせて最大 119.6MBまで増やすことができます。

 残念ながらメモリ専用ボードは 1999年 10月現在、純正品以外、生産終了で手に入れるには中古在庫を探すしか有りませんが、パリ有りの FP SIMMは現在でも販売されています。

代表的なメモリサブボード (パリ有り FP SIMM)

メーカー 製品名 容量 枚数 標準価格(税別) 現状
NEC PC-9821A-B02L〜04L 4〜16MB 1枚 30,000〜140,000 発売中
NEC PC-9821BF-B01 32MB 1枚 310,000 生産終了
メルコ EMF 8〜32MB 1枚 5,000〜14,000円 発売中 (8MBのみ生産終了)
メルコ EMW 16〜64MB 2枚 8,000〜26,000円 発売中 (16MBのみ生産終了)
IO DATA NE-SIMXA 16〜64MB 2枚 8,000〜26,000円 発売中
IO DATA NE-SIM36 16MB 1枚 8,000円 発売中

 さて、セカンドキャッシュは、簡単に言うと高速で動作する CPUとメモリの間のデータ転送速度の差を埋めるものです。この機種では、最大 256kBまで増設できます。これの有る無しでは、処理能力が体感で分かるほど違います。無い場合は 128kBのものを必ず増設しましょう。ただし、すでに、128kB搭載している場合は、あえて追加増設する必要はありません。 256kBまで増やしてもほとんど処理速度に違いが出ず意味がありません。これも今や、純正品以外、生産終了で手に入れるには中古在庫を探すしか有りませんが、見つけることは難しいでしょう。

代表的なセカンドキャッシュ

メーカー 製品名 容量 標準価格(税別) 現状
NEC PC-9821A2-B02 128kB 30,000円 発売中
メルコ ECA-128J 128kB 19,800円 生産終了

<< Ap2のバグ >>

カレンダーのバグ

 Ap2には有名な 2つの欠陥があります。まず、一つ目は、カレンダーのバグで、年を越す瞬間に、電源が入っていないと年数に 1が加えられず 1998/12/31 -> 1998/1/1となってしまうことです。現在、NECから MS-DOS, Windows対応の対策ソフトが出ていますが、最も確実なのは、MS-DOS等で日付を設定し直すことです。また、どうしても気持ちが悪い、設定し直すのが面倒というのであれば、NECに文句をいえば中古であっても無償で修理してくれるらしいです。

 なお、メリットとしては、永久に 2000年問題がやってこない、期限付き体験版ソフトがずっと使える等があります。 (^ ^;;)

メモリ周りのバグ

 もう一つのバグとして、メモリ周りのバグで、

という条件がそろった場合に、ハングアップしたり、正常に動作しなくなる場合があるというものです。ただし、これは非常に複雑で、確実なものではなく、稀にこれらの条件全てが該当していても症状が現れない機体があります。このようなことが起こり得るので、サードパーティー製の CPUアクセラレータでは、対応機種から Ap2を外したり、セカンドキャッシュとの併用を認めていなかったりします。なお、これについても、 NECでは中古であっても無償修理 (修理内容としては、部品を数個追加する程度だそうです。) をしてもらえるのでこの症状が出て困る場合は、メーカーで修理してもらいましょう。ちなみに、自分の本体では大丈夫なのか気になる場合も NECでは症状の判定をしてくれるそうです。


<< SCSIボードのスルー化 >>

 SCSIボードのスルー化ですが、PC-9801FAとまったく同じ方法により可能なので、ここでは省略します。 PC-9801FAネタその 2の SCSIボードのスルー化を参考にしてください。(^ ^;;)


<< C-Bus E-IDEボードで IDE機器の内蔵 A MATE編 >>

 ちなみに、SCSIタイプで換装をする場合は、PC-9801FA, FS, FXとまったく同じ方法により可能なので、PC-9801FAネタの内蔵ハードディスクの換装 SCSI編を参考にしてください。(^ ^;;)

 ここでは、IDE-98を使った、内蔵ハードディスクの換装について書きます。

 Ap2内蔵用で SCSI対応でないものについては、1ドライブ辺り 544MBを越える物については、BIOSの制限によりそのままでは本体で認識できず使用できません。この場合には、ここでは詳しく述べませんがシェアウェアの IDEドライバを利用するか Ap2は正式には対応していませんが (HDDを内蔵するスペースの問題で外されているらしい)、 IO DATA製の IDE-98を使えば 8.3GBのものまで内蔵できるようになります。 IDE-98を使うとディスクアクセスも高速になるのでお勧めです。この場合、HDDの固定と電源供給のために A MATE用ハードディスクユニット (IDE籠または、SCSI籠) が必要になります。ちなみに、C9Tモデル等に搭載されている IDE枠の方がケーブルの引き回しがしやすく便利です。

 なお、HDDの交換は自己責任で行ってください。SCSIタイプではある程度規格がはっきりしているのであまりトラブルはありませんが、98の IDE HDD接続用端子 (正式には、内蔵固定ディスク端子) は、独自なものなので、HDDによっては動かなかったり認識しなかったりする場合があります。動かなかったとしてもそういう仕様なのでこちらやメーカーに文句をいわないでください。また、データの破損や何の前触れもなくいきなり不安定になったり、最悪壊れることも考えられますので、重要なデータは、バックアップを取る等、十分ご注意ください。詳しくは注意事項をお読みください。

 まず、必要なものは、IDE-98、IDEケーブル、IDEタイプのハードディスク、IDE籠です。

 始めに、IDE-98をスロット# 1に挿し、使えるように設定をしておきます。このとき非 PnPモードにした方が無難です。自分の場合 PnPモードでは、正常動作しませんでした。次に、フロントマスクを外し、HDDユニットを取り出します。HDDユニットの前後合わせて 4本のねじを外してIDE籠の向かって外側の蓋を外します。 IDE枠の場合その部分が元から空いているので必要ありません。そうしたら、HDDにつながっている電源、IDEの各ケーブルを外し HDDを取り出します。このとき、いったん、IDE籠内の小基板を外すと操作がやりやすくなります。HDDを取り出したら、新しい HDDの設定をジャンパ等で行い、この HDDに電源、IDEの各ケーブルを取り付け、ねじで固定します。続いて、IDEケーブルを傷つけないようにIDE籠を取り付け、HDDからのケーブルを IDE-98に繋ぎます。ここで、もう一度各コネクタ、設定等を確認します。良ければ、本体の電源を入れ、認識しているのが確認できればひとまず OKです。

 あとは、FDから DOSを起動し HDDを 「FORMAT」 コマンド等でフォーマットし、正常に初期化、領域確保が終われば終了です。これで容量が増え、シーク時間も短縮できます。

 ただし、そのままでは、本体の HDDアクセスランプはつかなくなるのでご注意下さい。つける方法としては、IDE-98のボード上の IDEコネクタと標準内蔵 IDEの 39, 40pin同士を接続すると本体のアクセスランプが点灯するようになるそうです。


<< グラフィックアクセラレータの解像度を増やす >>

 Ap2/C9Tに搭載されているグラフィックアクセラレータ PC-9821A-E11は、640 x 480、1024 x 768、1280 x 1024ドットの 256色と 640 x 480、1024 x 768の 32bitフルカラーにのみしか対応していません。この画面モードを DirectX3以降のドライバをインストールしていれば、細工をすることで増やすことができます。ただし、S3製 Vision928搭載する U8W, C9Wではこの手は通用しないのでご注意ください。なお、搭載するチップが Vision928の場合や Ap2/C9T以外の機種では PC-9821A-E11を増設すれば可能になります。

 この方法では、「system.ini」 等の Windows 95を動かすために重要なファイルを書き替えるので事前に必ずバックアップを行っておいてください。なお、画面が表示されなくなったり、データの破損や動作が不安定になったりしてもこちらに文句をいわないでください。また、これについてメーカーに問い合わせたりしないでください。全て自己責任でお願いします。m(_ _)m

 まず、あらかじめ DirectX3以降をインストールします。 DirectX3以降では PC-9821A-E11用の DirectDraw対応ドライバにハイカラー (65535色) モードが追加されています (^-^) 。ここでは、 Windows 95のバージョン 4.00.950a (OSR1)と DirectX5の組み合わせについて書きます。

 インストールしたら、「マイコンピュータ 」 -> 「表示」 -> 「オプション」 の 「表示」で 「すべてのファイルを表示する」 をチェックします。Windows 95の Windowsフォルダの中にある infフォルダに、「oemx.inf」 が追加されます。「x」 は通し番号で環境によって変わります。OSR1 では、後から追加された infにはすべて 「oemx.inf」 と言う名前が割り振られるので、下の書き換えセクションの項目を見て、必要なデータが入っているものを選び出して下さい。そうしたら、これを書き換えるので、適当な場所にコピーし、名前を 「dxnmga.inf」 としておきます。

 コピーしたら、コピーした infファイルを書き換えます。このファイルはテキスト形式になっているのでメモ帳で開きます。このファイルは、グラフィックアクセラレータの情報を Windows 95に追加するための設定ファイルなので、このファイルに PC-9821A-E11で Windows 95上で 800 x 600ドット、65535色などを使えるようにする設定を追加します。具体的には、[NECMGA2.AddReg] のセクションに以下の部分を付け足します。

[NECMGA2.AddReg]

HKR,"MODES\8\800,600"
HKR,"MODES\16\640,480"
HKR,"MODES\16\800,600"
HKR,"MODES\16\1024,768"
HKR,"MODES\32\800,600"

付け足したら、上書き保存します。

 次に、Windowsフォルダにある Windows 95のシステム設定ファイル 「system.ini」 を書き換えます。以下の [atlsxx.drv] のセクションを iniファイルの最後に追加します。必ずバックアップを取っておきましょう。

[atlsxx.drv]

BPP8=ON
BPP16=ON
BPP32=ON
XY640x480=ON
XY800x600=ON
XY1024x768=ON
XY1280x1024=ON

追加したら、上書き保存します。これらのファイルの書き換えが終わったら、書き換えた infファイルを使ってドライバを再インストールします。

 まず、「画面のプロパティ」 を開き、「ディスプレイの詳細」 -> 「詳細プロパティ」 で 「ディスプレイアダプタの変更」 を選び、「ディスク使用」 で書き換えた 「dxnmga.inf」 を指定します。そこで、「フルカラーウインドウアクセラレーターボードA2 (Matrox)」 を選びます。するとドライバの場所を聞いてくるので、Windowsフォルダの systemフォルダを指定します。ドライバの組み込み完了後 「今すぐ再起動しますか ?」 と聞いてきますが、ここでは 「いいえ」 を選び、「システムのプロパティ」 -> 「デバイスマネージャ」 で、グラフィックアクセラレータにきちんとメモリ空間等のリソースが割り振られているか確認しておきます(まれにリソースが変わって他のデバイスと競合したり、割り振られていないことがあるようです)。これが正常なら、Windows 95を再起動します。

 再起動後、「ディスプレイの詳細」 でハイカラー (65535色) や 800 x 600ドットを指定して、きちんと表示できるようになっていれば成功です。うまくいかない場合や正常に起動しなくなった場合は、「Safeモード」 で起動し、書き替えたファイルをもう一度確認してみてください。

 この方法で解像度を増やし、増やした解像度 (例えば 800 x 600ドット、65535色) で Direct Drawの画面を表示しようとすると画面がグチャグチャになって正常に表示できません。この場合、このボードが搭載する MATROX製 MGA-IIは、Direct Drawに非対応なので DirectXで Direct Drawのハードウェア機能を OFF (disable) にすると正常に表示できるようになります。また、若干表示速度が向上します。(^-^)


戻る Back

表紙 index

このホームページに関する、ご意見・ご感想・ご要望等は、[email protected]までお願いします。